【有馬記念】4、5歳馬が上位を独占 3歳馬の掲示板ゼロはなぜか
公開日:2023年12月25日 14:00 更新日:2023年12月25日 14:00
今年は3歳馬の活躍とはいかなかった。
近年の有馬記念は3歳馬の好走例が多く、前5年では3勝②着2回。昨年はイクイノックス=ボルドグフーシュがワン・ツーを決めている。
今回はダービー馬で皐月賞、菊花賞②着のタスティエーラ、皐月賞馬でダービー②着、菊花賞③着のソールオリエンスの牡馬2頭に加え、牝馬3冠で④②③着だったハーパー。いずれも3歳GⅠ戦線で活躍した世代トップクラスが参戦したが、結果は⑥⑧⑨着。4、5歳馬に上位を独占され、3歳勢は20年以来となる掲示板ゼロに終わった。
ただし、今年に関していえば、古馬との経験の差が出たか。
思えば、一昨年と昨年の勝ち馬であるエフフォーリア、イクイノックスはともに天皇賞・秋の勝ち馬。18年勝ち馬のブラストワンピースも新潟記念で古馬相手に重賞Vを決めていた。今年の牡馬2頭は今回が古馬との初対決。ハーパーもエリザベス女王杯に出走して③着。そう、古馬相手に勝った実績がなかった中でのものだ。
それでなくても、ひとつ上の4歳はイクイノックスをはじめ、今年の重賞を勝ちまくった“超”がつく強力世代。現状では力差があったということかもしれない。
それでも、タスティエーラは直線で挟まれる場面がありながら、最後に盛り返すシーンを見せていた。ソールオリエンスとハーパーは父がキタサンブラック、ハーツクライの晩性タイプ。今回の経験を生かして、古馬になってのさらなる飛躍を期待してみたい。