【有馬記念】500億円超えの昨年をさらに上回って545億円に 給料日前でも売れに売れた今年の有馬記念
公開日:2023年12月25日 14:00 更新日:2023年12月25日 14:00
売れに売れたといったところだろう。
今年の有馬記念の売り上げは545億7963万4000円。昨年は04年以来、久々に500億円を突破して約521億円も売り上げたが、さらにそこから4・6%増となった。
今年は24日の開催。近年とは違って“給料日前”だった。しかもイクイノックス、リバティアイランドというツートップの名前もないだけに、売れやすい条件ではなかった。だが、結果は逆に。
この裏にはまれにみる大混戦があったか。
結果的に、その混戦の“エッセンス”になったのが公開枠順抽選だ。
有力馬の一頭であるスルーセブンシーズが15番を引けば、その後にスターズオンアースが16番になってしまった。
「心臓が痛いです」とルメールも話したように、本来なら1、2番人気となってもいい実力牝馬2頭が揃ってコース形態から圧倒的に不利とされる魔の8枠に。これがファンの頭を悩ますことになったか。
結局、単勝10倍以下が実に7頭も。電子データ化されている86年以降の有馬記念では多くても5頭まで。他のGⅠでも7頭というのは数年に1回あるかどうか。直近も13年のフェブラリーSで、その前は06、00年の安田記念。そしてホーリックスとオグリキャップがたたき合った89年ジャパンCと4鞍しかない。
大混戦になればなるほど、的中を求めて馬券の点数が増えてしまうのは必然だし、混戦のオッズならおいしく見える配当も出てくる。それならもう1、2点押さえてみようかなどと考えたファンも多かったのではないか。
ファン投票で1、2位のタレントが不在でも、大混戦ムードが売り上げをあと押しした有馬記念だったかもしれない。