【有馬記念】1番人気が単勝3・5倍以上なら〝荒れる〟サインに

公開日:2023年12月21日 14:00 更新日:2023年12月21日 14:00

 今年の有馬記念はかなり上位人気が割れそうなムードだ。

 イクイノックス、リバティアイランドが不在。なら、ジャパンCで③着だったスターズオンアースか。いや、天皇賞・秋でイクイノックスに続いたジャスティンパレスもいる。

 ダービー馬タスティエーラは今回、鞍上にムーアを迎え入れ、巻き返しに力が入っていそう。さらに、ここがラストランとなるタイトルホルダー、復権を目指すドウデュース。どの馬も単勝は10倍を切りそう。まさに、上位はどこからでも入れそうな混戦ムードといえよう。

 近年はあまり荒れない傾向にもある有馬記念。しかし、人気が割れた年は決してそうではない。

 レースデータが電子化されている86年以降、1番人気のオッズが3・5倍以上だった年は3回ある。

 最初が87年。1番人気は4・0倍でサクラスターオー。同年の皐月賞、菊花賞馬だが、4コーナー手前で競走中止に。勝ったのは10番人気メジロデュレンで、②着は7番人気ユーワジェームス、③着は14番人気のハシケンエルドだった。枠連の時代でも、4枠のゾロ目で1万6300円の万馬券。3連単のある時代だったら、50万くらいにはなっていたか。

 残り2回の1番人気はゴールドシップだ。

 14年は3・5倍だったが、②着馬との競り合いで鼻差負けの③着。勝ったジェンティルドンナが4番人気、②着トゥザワールドが9番人気で、3連単は10万9590円の好配当になった。

 翌15年はラストラン。だが、単勝オッズは4・1倍で、5番人気サウンズオブアースが9・9倍と5頭が10倍以下。結局、8番人気ゴールドアクターが勝ち、②着はサウンズ、③着が4番人気だった3歳時のキタサンブラック。3連単は12万5870円だった。なお、ゴールドシップは⑧着に敗れている。

 果たして、今年のメンバーの中に3・5倍よりも支持を集めそうな馬はいるか。もし、集めるならタスティエーラかもしれないが……。

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