【ジャパンC】フランスから参戦イレジン 久々の外国馬Vはあるか 

公開日:2023年11月23日 14:00 更新日:2023年11月23日 14:00

 今年のジャパンCは外国馬がフランスからイレジンのみ。ただし、プレレーティング120はドウデュース、パンサラッサと同じ。ここまで〈13・2・3・1〉。唯一の着外も④着と、堅実な走りを見せている。その戦績からも決して侮れない存在だ。

 3歳7月デビューと遅かったものの、2戦目からGⅢラクープまで7連勝。5歳秋にはロワイヤルオーク賞でGⅠウイナーの仲間入りを果たした。

 6歳を迎えた今年、GⅡアルクール賞②着からガネー賞で2つ目のビッグタイトルをゲット。シムカミル(今年のベルリン大賞馬)、ベイブリッジ(昨年の英チャンピオンS勝ち)、ヴァデニ(昨年、仏ダービー①着、凱旋門賞②着)といった実力馬を最後方からまとめて差し切ってみせた。

 4カ月半の休養を経て秋初戦GⅡフォワ賞こそ首差②着だったが、続くGⅡコンセイユドパリ賞をきっちり制して、ここへ駒を進めてきた。

 17日に来日して東京競馬場へ。調教では常に帯同馬マルカンがリードホースとなって、リラックスした状態が保たれている。木曜も国際厩舎内の追い馬場で体をほぐした後、マルカンを2~3馬身追走する形で軽快にダートコースを1周。ゴーヴァン師も「馬の状態は日々、良化している」と好感触だ。

 鞍上のマリー・ヴェロンは今夏、「ワールドオールスタージョッキーズ」に初参戦して4位。イレジンとはデビュー2戦目からずっとコンビを組んでいる。会見では「(イレジンで初重賞、初GⅠ勝ち)これだけの馬に乗れるのはなかなかないこと。チームのみなさんに感謝しています。非常に適応能力が高い馬なので、この東京の直線も気に入ってくれると思います」。

 2005年アルカセット以来となる外国馬Vに期待が高まる。

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