ノーザンファーム平地GⅠ10連勝中 JCにはイクイノックス、リバティアイランドがスタンバイ
公開日:2023年11月16日 14:00 更新日:2023年11月16日 14:00
ノーザンファームの勢いが止まらない。先週のエリザベス女王杯をブレイディヴェーグで制し、これでGⅠ10連勝というのだから驚く。
圧倒的な馬の質の高さと生産頭数。それを思えばこの成績も当然なのかもしれないが、それにしても……である。
今年“も”最初はスロースタートだった。ここで“も”を強調するのには理由がある。年の最初のGⅠはダートのフェブラリーS、次は千二の高松宮記念。JRAのGⅠで146勝を誇るノーザンファームでも、この2鞍は決して得意ではないレースだからだ。
フェブラリーSは過去に16頭が挑み、生産馬が勝ったのは17年のゴールドドリームだけ。高松宮記念にいたっては16年ミッキーアイル、20年グランアレグリア、21年レシステンシアの②着が最高で、いまだに勝利していない唯一の平地GⅠだからだ。
1年で3番目のGⅠは大阪杯。ここは8頭出しながらダノンザキッドの③着が最高に終わったものの、桜花賞ではリバティアイランド、コナコースト、ペリファーニアで生産馬がワン・ツー・スリーを独占した。
続く皐月賞はタスティエーラの②着が最高だったが、天皇賞・春=ジャスティンパレスが今年の2勝目。NHKマイルCはウンブライルが②着。そしてヴィクトリアマイルでソングライン、ソダシがワン・ツーを決め、ここから快進撃が始まった。
オークスはリバティアイランド、ハーパーでワン・ツー。ダービーはタスティエーラ、安田記念はソングラインが勝利。宝塚記念ではイクイノックス、スルーセブンシーズ、ジャスティンパレスのワン・ツー・スリーを決めている。
そして秋になってもスプリンターズSをママコチャ、秋華賞はリバティアイランド、ハーパーのワン・スリー。菊花賞はドゥレッツァ、タスティエーラでワン・ツー。天皇賞・秋はイクイノックス、ジャスティンパレスでワン・ツー。そして冒頭のエ女王杯で10連勝なのだ。
今年のGⅠ勝ちは12となり、すでに昨年の勝ち鞍に並んだ。最多は19年の19勝だから、残るGⅠ7つを全勝しないといけないが、今のノーザンファームなら不可能とは言い切れない。
マイルCSはダノンザキッド、ナミュール、レッドモンレーヴの3頭出し(シュネルマイスターはNorthern Farm生産だが、ドイツ生まれのため、ここでは除外する)。
さらにジャパンCにはイクイノックス、リバティアイランドらが控えている。
果たして、ノーザンファームの連勝記録はどこまで伸びるのだろうか。