オーラス福島は女性ジョッキーのリーディング争いが激アツ
公開日:2023年11月16日 14:00 更新日:2023年11月16日 14:00
秋のローカル開催は短期決戦。新潟は10月14日から29日まで。福島は11月4日から19日まで。そしてチャンピオンズCが組まれている中京開催は12月2日から17日まで。いずれも3週間となっている。
今年最初の第3場開催は1月14日から4週間の1回小倉。8勝で開催リーディングは西村淳だ。
続いて3週間の2回小倉は幸が7勝でトップ。1、2回小倉の合計では14勝で西村淳が凱歌を上げた。
3月11日から3週間の2回中京(1回中京は京都の代替で中央開催)は8勝で鮫島駿がトップ。そして4月8日から3週間の1回福島では永島まなみが7勝で初の開催リーディングに。4月29日から4週間の1回新潟は8勝で菱田がトップだったが、7勝で2位に躍進したのが2年目の佐々木だ。この活躍が次の函館開催につながり、あの横山武を抑えて1、2回函館で18勝。函館リーディングを獲得している。
その横山武は札幌に替わると22勝を挙げて、ぶっ千切りのトップ。“北の顔”を奪い返した。
では、前開催の4回新潟はというと、丹内が9勝でリーディングに。②着は11回あり、4割近い連対率という安定感だった。
現在の3回福島は今週がラストウイーク。3週間開催の2週終了とあって大混戦だ。
5勝でトップに立っているのは古川奈。ここにきて★(4キロ減)を生かした積極的なレースが目立ち、全5勝が平場で、なおかつ4勝が逃げ切り。残りの1勝も2番手からの抜け出しだった。
2年目の昨年は10勝だったが、今年はすでに23勝と大躍進。ここは何としてもリーディングを取りたいところか。
これを追うのが4勝の丹内と永島。中でも永島はあと4勝を挙げれば、戸崎と勝ち鞍で並び、②着回数の差で年間の福島リーディングに。ハードルは決して低くないが、狙えない位置かというとそうでもない。
ここに割って入る可能性があるのがドイルだ。
昨年、今年と2年続けて夫のマーカンドとともに短期免許で騎乗。しかし、昨年(10月29日~12月25日)はマーカンドが16勝したのに対し、ドイルは2勝止まり。これには英国リーディング2位のプライドが許さなかったのではないか。
そこで今年は騎乗機会と馬質の向上を求めて福島へ。先週、来日1週目からいきなり3勝を挙げてみせた。土曜には初のメインレース制覇も成し遂げている。
今週も土日とも福島に参戦。古川奈が逃げ切るか、それとも永島、ドイルが逆転するか、丹内がローカル巧者の意地を見せるか。ラスト福島は面白い争いになりそうだ。