【みやこS】まだ底を見せていないアスクドゥラメンテに注目

公開日:2023年11月2日 14:00 更新日:2023年11月2日 14:00

 上がり馬アスクドゥラメンテに注目だ。

 今年4月の阪神ダート千八戦で骨折から復帰すると、いきなり後続に2馬身半をつける完封勝ち。続く5月の昇級戦では、2番手から難なく抜け出して0秒3差V。ともに不良馬場のスピード勝負を突き抜けた。

 前走の新潟戦は初の良馬場。さらにレースでは内枠スタートから馬群でもまれる展開と、かなり厳しい状況だった。それでも直線は独壇場だ。前が開くと力強く抜け出して他馬をねじ伏せて見せた。クラスが上がりながらもしっかり着差をつけて勝っているように、まだまだ奥を感じ差せる内容だった。

「スッと好位につけられるように、レースセンスが高いよな。前走は馬込みで脚をためられたし、輸送も問題なかった。メンタルの強さを発揮してくれたね。収穫の多い一戦だったよ」(田代助手)

 前走後は放牧に出してリフレッシュ。ここに照準を合わせて、10月4日に帰厩した。中間は坂路で下地を作り、18日にCウッド入り。ここで6F81秒4の好時計をマーク。1週前は西村淳騎乗で6F83秒7。全体時計は控えめでも、ラスト1Fは驚異の11秒1! 540㌔を超える雄大な馬体から繰り出されるフットワークは迫力満点で、休み明けをまったく感じさせない。

 これで仕上がったため、直前は坂路で単走。4F53秒3と時計は目立たなくても、ラスト2Fは12秒3─12秒0の加速ラップだ。西村淳の手は終始、持ったままで余力を残してのフィニッシュ。手綱を放せば、1F11秒台は出たであろう手応えだった。

「坂路で反応を確かめる程度だったけど、いい感じで仕上がったよ。ジョッキーも2週連続で乗って分かってくれたと思う。550㌔近くあるけど、ボテッとした印象はまったくないね。使いながらどんどん成長してる。相手は強いけど、こっちもまだを底を見せていないからね。重賞でも楽しみはあるよ」

 重賞タイトルに向けて仕上がりは万全。勢いそのままにGⅢ戦も突破するか。

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