【天皇賞・秋】イクイノックス下地をきっちりつくり週を追うごとにステップアップ

公開日:2023年10月25日 14:00 更新日:2023年10月25日 14:00

手控えても1F11秒3

 宝塚記念から中17週。前走時の中12週よりも間隔があいた分、休養がしっかり取れて、フレッシュ感がある状態で9月28日に美浦に戻ってきた。

 基礎となる下地をつくり、ウッドでの初時計は10月11日。長めからの8F追いで113秒5を単走。最後1Fは12秒2で乗り手が促して、馬を動かしてきた。

 続く1週前はルメールが騎乗しての併せ馬。同じく8F追いで、時計は110秒1と前週よりもネジを少し締める形で負荷をかけてきた。

 1F11秒8で併走馬には半馬身の先着。鞍上は「宝塚記念の前よりいいと思います。ゴールを過ぎて大きな息が入ったけど、フィットネス、コンディションは良くなります。問題はない。何も心配していない」と満面の笑みを見せていた。

 着実に状態や馬体はステップアップ。それは最終追いにも表れている。

 けさはウッドで3頭併せ。先頭から1馬身間隔の2頭目を追走して、5F67秒6―37秒3。終始、リラックスした走りから道中でエネルギーをためると、直線で馬体を併せてからグッと鋭い反応を見せて、一瞬、前へ出そうになる。そこを鞍上がグッと押さえて外に1馬身先着、内と併入したままゴールを駆け抜けた。

 時計の出やすい馬場だったとはいえ、最後は手控えても1F11秒3は秀逸。週を重ねるごとに歩様や馬体、皮膚感、そして動きが良化。絶好調ではなくても、前走時よりは状態がいいのは明らかだ。いい形で秋初戦を迎える。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間