今週から舞台を中山、阪神に移して秋競馬が開幕。日曜阪神メインはＧⅡセントウルＳだ。

　サマースプリントシリーズの最終戦。今年はシリーズで２勝（２１ポイント）のジャスパークローネを逆転できる馬の出走がなく、この馬のチャンピオンは確定。秋へのステップレースの意味合いがより強くなっている。

　アグリは４連勝で今春の阪急杯を制して重賞ウイナーの仲間入り。その後の２戦は千二ＧⅠの高松宮記念⑦着、チェアマンズスプリント⑤着だが、前者は不良馬場で持ち味が生きず、前走も初の海外遠征を考えればよく頑張っている。ＧⅠ初制覇のためにも、前哨戦できっちり結果を出しておきたいところ。

　一昨年のスプリンターズＳの覇者ピクシーナイトもここから始動する。骨折から復帰した今春は⑬⑧着だが、前走の京王杯ＳＣが０秒４差なら復調気配は見せたか。先週の坂路では４Ｆ５０秒８と上々の動き。ここで完全復活を目指す。

　３歳馬ビッグシーザーも怖い１頭。ここまですべて千二で〈４１２０〉のスプリンター。父ビッグアーサーが制したレースで古馬を打ち破るか。

　ほかにも、長期休養明けをたたいたジャングロに、ＣＢＣ賞③着のスマートクラージュ。昨年の朝日杯ＦＳ馬ドルチェモアのスプリント初参戦にも注目したい。