【キーンランドC】「ここで賞金加算してスプリンターズSへ」(中尾助手) キミワクイーン重賞連勝
公開日:2023年8月24日 14:00 更新日:2023年8月24日 14:00
キーンランドCがGⅢに格上げとなったのが06年。この年から北海道の千二重賞は函館スプリントSと合わせて2競走に整備された。
ここまで函館SSを勝った12頭がここでも勝利を狙ったが、達成できたのは10年ワンカラット、11年カレンチャンの2頭だけ。今年、これに挑むのがキミワクイーンだ。
前走は圧巻の走りだった。道中はいつもより後ろの12番手から他馬より0秒3以上も速い上がり最速の3F34秒4で差し切り、重賞初勝利。それも16頭立てで不利といわれる15番枠スタートでのもの。開幕週で内、前が有利な馬場を考えれば、なおさら強かった。
横山武が振り返る。
「切れ味がかなりあるんですが、うまく発揮させるのが難しい馬。前走はいろいろと噛み合ったのもありますが、今までと違う勝ち方で幅の広がるレースだったと思います。こちらの想像以上の走り。最後まで脚が上がらず、グッドフィニッシュでした」
前走後は放牧を経て、札幌には7月28日に戻ってきた。休み明けだと体が緩む傾向があるため、早めの帰厩。そこから、しっかりと積み上げてきた。最終追いは本馬場で5F66秒3―36秒3と、キビキビした動きを見せている。
「以前は輸送で体を減らすように神経質な面はありましたが、克服して気にならなくなりました。そして、体が大きくなったことで走りにブレがなく、体幹がしっかりしてきています」とは中尾助手だ。
さらには「今の賞金では出走が微妙なので、ここで賞金加算してスプリンターズSに向かいたいと思っています」とも。
12年ぶりとなる北海道千二重賞の完全制覇へ期待が膨らむ。