【日本ダービー】新たな格言「ダービー馬はダービートレーナーから」 ドゥラメンテで勝利の堀師
公開日:2023年5月23日 14:00 更新日:2023年5月23日 14:00
タスティエーラ皐月賞は中身の濃い②着
15年にドゥラメンテで制した堀師が送り込むのがタスティエーラだ。
昨秋の東京で新馬勝ちすると、その後は一息入れて年明けは共同通信杯から始動。0秒2差④着に敗れたことで賞金加算ができず、クラシック出走は黄信号かと思えた。
しかし、中2週で臨んだ弥生賞ディープ記念ではきっちり勝利。一転、主力の1頭として皐月賞に臨むことになった。
迎えた1冠目は好位から馬場の外めを押し上げて、直線で早め先頭に立つ形。重馬場で前半5F58秒5のハイペースだったことを思えば、かなり厳しい競馬をしていたのは間違いない。ラストはソールオリエンスに強襲されたとはいえ、中身の濃い②着だった。
中間はノーザンファーム天栄へ放牧に出され、5月3日に帰厩。1週前は3頭併せの真ん中で6F83秒3―36秒4、1F11秒0をマークして最先着を果たした。
「頭を上げたりハミを抜いたりすることなく、鞍上の扶助で人間に気を向けてくれました」(堀師)
メンタル面に課題があっただけに、ここにきて集中力が出てきたことは収穫といえよう。
厩舎の先輩で国内外のGⅠ2勝を挙げたサトノクラウンの初年度産駒。
「父同様に癖はありますが、若馬ですし、父の担当者からしっかりアップデートされているので、少しずつ改善してます」
15年③着だった父を超えての戴冠を目指す。