【桜花賞】ドゥラメンテ産駒はとにかく阪神重賞に強い

公開日:2023年4月6日 14:00 更新日:2023年4月6日 14:00

リバティアイランド以外にも注目馬が

 昨年、種牡馬で最も勝ち星を挙げたのはロードカナロア。182勝を挙げて、2位のディープインパクトに22勝差で初のトップに立った。重賞12勝も最多である。

 今年もここまで45勝。2位キズナに10勝の差をつけて首位を快走中だ。

 GⅠでもパンサラッサがサウジCを逃げ切り、ファストフォースが高松宮記念で大穴をあけるなど好調である。

 だが、昨年、インパクトでいえばロードカナロアを上回っていたのがドゥラメンテではないか。

 上半期はタイトルホルダーが天皇賞・春、宝塚記念を制して、秋には人気を背負って凱旋門賞にチャレンジ。また、3歳馬(現4歳)ではスターズオンアースが桜花賞、オークスの2冠を制している。

 夏には新潟の2歳新馬戦でリバティアイランドが上がり31秒4の強烈な末脚でデビュー勝ち。暮れには阪神ジュベナイルフィリーズを制して2歳女王となり、桜花賞は1番人気が確定している。

 さて、そのドゥラメンテ産駒だが、最大の特徴は阪神重賞での異常なまでの強さだ。

 ここまで産駒の通算重賞勝ちは14。その競馬場別内訳は札幌1、東京1、中山4、阪神7、小倉1(記載のない競馬場はゼロ)。実に半分を阪神で挙げている。

 タイトルホルダーが21年菊花賞に、前記のGⅠを連勝。そしてスターズオンアースが桜花賞を勝ち、リバティアイランドの阪神JF勝ち。さらに今年になってから、フィリーズレビュー=シングザットソング、毎日杯=シーズンリッチと、3歳の先につながる重賞を制している。また、先週の大阪杯の②着馬はスターズオンアースだ。

 こう書くと、「阪神重賞の強さは京都が開催していないからでは」の声もあるだろう。

 そこで産駒の全勝利を競馬場別にみてみると、阪神は55勝で確かに最多だが、東京も同じく55勝。中山は52勝。そう、やはり阪神の重賞勝ち数は突出している。

 桜花賞では3頭出し。もちろん、最有力はリバティアイランドだが、シングザットソングもフィリーズレビュー勝ちがある。その前走は千四1分20秒7でレース歴代2位の時計。侮れない一頭だ。

 ドゥーラは昨年の札幌2歳Sを牡馬相手に勝利した馬。前走のチューリップ賞は1番人気ながら⑮着と大敗したが、直線で進路がなかったことが大きな要因だ。こちらの巻き返しにも注意が必要である。

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