【ドバイワールドカップデー】メイン14頭中日本馬が8頭の異常事態

公開日:2023年3月16日 14:00 更新日:2023年3月16日 14:40

JC馬とダート王が対戦

 13日(月)、JRAから25日(土)にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデーに選出され、招待を受諾したJRA所属馬が発表された。

 同時に勝ち馬投票券の発売も。後半のGⅠ4鞍が対象で、6Rドバイゴールデンシャヒーン(ダート千二)、7Rドバイターフ(芝千八)、8Rドバイシーマクラシック(芝二千四百十)、9RドバイワールドC(ダート二千)がそう。

 今年のドバイ出走馬は大挙27頭。ワールドCはパンサラッサ、ヴェラアズール、テーオーケインズなど8頭も。シーマクラシックはイクイノックス、シャフリヤールなど3頭、ターフはドウデュース、セリフォスなど4頭、ゴールデンシャヒーンはレモンポップ、レッドルゼルなど4頭が顔を揃える。

 他にもアンダーカードであるGⅡUAEダービー(ダート千九)にはドゥラエレーデ、ぺリエールなど5頭。GⅡゴドルフィンマイル(ダート千六)にバスラットレオンなど3頭。昨年は7競走に22頭が出走して5勝を挙げた日本勢。果たして今年はどうなるのか。

 過去にドバイターフでは6勝(前身のドバイデューティフリーも含む)し、シーマクラシックは4勝。芝の中長距離戦は積極的な参戦が目立っていたが、今年の特徴は何といってもワールドCの多さ。ジャパンC馬ヴェラアズール、東京大賞典↓川崎記念を連勝中のウシュバテソーロ、フェブラリーSを連覇したカフェファラオ、昨年のUAEダービー馬クラウンプライド、皐月賞馬ジオグリフ、チャンピオンズC馬ジュンライトボルトにテーオーケインズ、前走がサウジC勝ちのパンサラッサの8頭。芝馬からダート馬までズラリと勢揃いである。

 これまでワールドCの大挙参戦は17年の4頭。アウォーディーの⑤着が最高だった。

 18年以降は1頭ずつの参戦だった(20年は新型コロナの影響で中止)ことからすると、今年の多さは異常。出走予定馬14頭中、8頭だから、もはやどこの競馬か分からない状況だ。

 この背景のひとつが近年の日本馬のダートでの好成績か。

 21年にマルシュロレーヌがBCディスタフに勝利。これが初の米国ダートGⅠ制覇だった。

 すると昨年はドバイでゴドルフィンマイル=バスラットレオン、UAEダービー=クラウンプライドとGⅡ2勝。今年はパンサラッサがサウジC優勝の快挙である。

 また、このワールドCでもチュウワウィザードが21、22年と②③着。オールウェザーだった11年にヴィクトワールピサが優勝した例はあるが、ダートでは②着が最高。8頭出しの今年、“ついに”となるか……。

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