【フィリーズレビュー】ブトンドール意識的に速い時計を出さない調整へ
公開日:2023年3月8日 14:00 更新日:2023年3月8日 14:00
好気配を披露したのは人気が予想されるブトンドールだ。Cウッドで6F84秒4―38秒1、1F11秒6。もともと攻め駆けするタイプだが、押さえることを意識してか、この中間は速い時計を出さない調整。それに馬もうまく対応し、力みもなく落ち着いた走りだったのがいい。派手さはなくても最後は見た目以上の時計でフットワークに伸びがあり、馬体のつくりも◎。仕上がりは文句なしだ。ファンタジーS②着の舞台で巻き返しが期待される。
ムーンプローブは坂路4F52秒0、ラスト2F24秒3―12秒1。朝一番で馬場のいい時間帯とはいえ、楽々と好時計をマークしてきた。ピッチの利いた走りも印象的で、阪神JF⑰着からの一変も可能な状態だ。
今回と同じ舞台の万両賞で③着だったテンノメッセージは今回が初騎乗となる亀田を背に坂路追い。3週連続の騎乗で、もうコンタクトも取れているのだろう、道中はリズムのいい走りで4F53秒1、ラスト2F25秒4―12秒4。少しでも追えばはじけそうな余裕が感じられた。前2週はコースでもしっかりやっており、攻め量も十分だ。
美浦では2戦2勝のトラベログが坂路で併せ馬。古馬を先導させて追い掛け、馬なりのまま併入した。時計は4F53秒0-12秒6。1週前にウッドで好時計を出しているだけに、輸送を控えた今週はこれで十分だ。「前が引っ張って予定より速くなったけど、動きは良かったからね」と岩戸師。この後は木曜に栗東入りして、阪神へはレース当日に入る。
未勝利→1勝クラスと連勝中のポリーフォリアはウッドの3頭併せ。最後方から内に併せて、ゴールでは1馬身先着の5F68秒0―38秒0。余裕十分にラスト1F11秒5をマークした。放牧から帰って日は浅いが、活気十分で素軽い動きを見せている。仕上がりに不安はない。