【宝塚記念】世代別で比較して分かった5歳馬はダートで強いが、芝の二千二百㍍以上4歳の天下

公開日:2025年6月12日 14:00 更新日:2025年6月13日 11:08

 宝塚記念は安田記念に次ぐ「3歳上」の重賞。だが、当然のように3歳馬の出走はなく、4歳以上によって争われる。

 今年、ここまでJRAでは「4歳上」の重賞は36レース行われた(小倉牝馬Sは①着同着)。

 その年齢別の内訳は4歳が15勝で、5歳が12勝とここまでで27勝。7割以上のレースで、このどちらかが勝利している。

 6歳が6勝、7歳が3勝で、8歳は今年初っパナの京都金杯=サクラトゥジュールの1勝だ。

 ちなみに、昨年の同時期(正月から目黒記念まで)では4歳が9勝、5歳が15勝で、6歳は10勝、7歳以上が1勝。明らかに今年は4歳が強いというのが数字で分かる。

 では、具体的に4歳、5歳が勝った重賞を見ていこう。

 4歳はアメリカJCC=ダノンデサイル、東京新聞杯=ウォーターリヒト、ダイヤモンドS=ヘデントール、中山記念=シックスペンス、金鯱賞=クイーンズウォーク、愛知杯=ワイドラトゥール、阪神大賞典=サンライズアース、ダービー卿CT=トロヴァトーレ、阪神牝馬S=サフィラ、アンタレスS=ミッキーファイト、福島牝馬S=アドマイヤマツリ、天皇賞・春=ヘデントール、新潟大賞典=シリウスコルト、ヴィクトリアマイル=アスコリピチェーノ、目黒記念=アドマイヤテラ。千四以下は愛知杯の1勝のみで、二千二百メートル以上で5勝している。

 では、5歳はどうか。日経新春杯=ロードデルレイ、小倉牝馬S=フェアエールング、プロキオンS=サンデーファンデー、根岸S=コスタノヴァ、シルクロードS=エイシンフェンサー、阪急杯=カンチェンジュンガ、フェブラリーS=コスタノヴァ、中山牝馬S=シランケド、日経賞=マイネルエンペラー、マーチS=ブライアンセンス、大阪杯=ベラジオオペラ、平安S=アウトレンジ。ダート重賞で5勝しているのが特に目立つが、二千二百メートル以上は日経新春杯と日経賞の2勝だけにとどまっている。

 直近では天皇賞・春がヘデントール、ビザンチンドリーム、ショウナンラプンタ、サンライズアースで④着までを独占。目黒記念はアドマイヤテラ、ホーエリートで4歳のワン・ツーである。

 距離が延びれば4歳優勢の傾向。逆にベラジオオペラを筆頭とする5歳世代は劣勢ムードだ。

 強いといわれる4歳世代がここも勝つのか、それとも……。

 ちなみに、宝塚記念の過去10年は4歳が3勝のみで、5歳が7勝と圧倒的に優位に立っている。

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