【天皇賞・秋】復調見せたもう一頭のダービー馬タスティエーラ

公開日:2024年10月28日 14:00 更新日:2024年11月1日 11:18

 鮮やかに差し切ったドウデュースの②着に入ったのは9番人気のタスティエーラ。こちらも昨年のダービー馬の復活劇だった。

 そのダービー後はブッツケで菊花賞に出走して②着。だが、先輩たちとの戦いになると苦戦を強いられた。

 暮れの有馬記念では⑥着に敗れ、今年の2戦も大阪杯⑪着、天皇賞・春⑦着。有馬記念では498キロだった体がマイナス4キロ、マイナス6キロと減り続け、陣営によるとカイ食いの面にもやや難があったようだ。

 それが半年の休養を経て回復。体は自己最高の506キロになり、好位3番手から見せ場たっぷりの②着と、昨年のダービー馬としての意地、貫禄は十分に感じさせた。

 今秋のGⅠではドウデュースと再び相まみえる可能性もある。4歳の成長力で逆転があるか、次回の新旧ダービー馬対決が楽しみだ。

⑬着リバティアイランドの敗因は…

 一方、同じ4歳馬でも気になる負け方だったのが単勝2・3倍の1番人気だったリバティアイランド。3番手から4コーナーでもいい手応え。しかし、こちらはサッパリ伸びずの⑬着と、生涯初の大敗を喫したからだ。

 同じような位置にいたタスティエーラが②着しているし、レース運びには問題はなかったはず。確かに体重はこちらも自己最高の492キロだが、ドバイからおよそ7カ月ぶりの一戦で、成長を加味すれば許容範囲といえるもの。となれば、結局は休み明けということなのだろうか。

 ドウデュースはこれまで何度も主役の座を奪い返した。なら、リバティも……。たたき2戦目の“復権”に期待したい。

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