【皐月賞】横山典の手綱さばきに注目 ダノンデサイル大駆けあり

公開日:2024年4月11日 14:00 更新日:2024年4月11日 14:00

 ダノンデサイルが一発ムード。

 大ベテランの横山典と安田翔厩舎は実に相性がいい。安田翔厩舎の先週までのJRA137勝中、22勝でトップだ。全成績は〈22101678〉で勝率・175、連対率・254、③着内率・381。単勝回収値は124円で原価を上回っている。

 重賞は4勝。ワンダーリーデルで19年武蔵野S、キングオブコージで20年目黒記念、22年アメリカJCCに続いて、今年1月にはダノンデサイルで京成杯を制した。

 このサイルとはデビューからずっとコンビを組んでいる。新馬④着後に2戦目で勝ち上がり。続いて京都2歳Sに挑戦し、後方から最速タイの末脚で④着と掲示板入り。

 今年初戦は京成杯へ。5番手で進め、そのまま外を回り追い上げを開始した。直線入り口では一瞬、外にふらつく場面があったが、力強く伸び、ゴール前で一気にとらえて初タイトル獲得だ。

「使うごとにレースを理解して、より競走馬らしくなってきました。とはいえ、まだ緩さがあり、前走は先々もっと対応力が上がるだろうという段階。それでも勝って賞金を加算できたのは大きかったです」(安田翔師)

 その後は次のダービーも見据えて直行のローテーション。3月7日に戻り、順調に乗り込まれている。先週木曜はCウッド6F81秒0―36秒2、1F11秒2でいっぱいに追われて4馬身先着。横山典が手綱を取り、今週水曜は6F82秒7―37秒8、1F11秒7を馬なりでマークした。

「1週前はしっかりと負荷をかけて、馬がレースが近いことを察知。いい変化が出てきました。今の段階で一線級相手にどれくらいやれるか、楽しみにしています」

 横山典は京成杯で自身が持っていた最年長JRA重賞勝ち記録(55歳10カ月23日)を更新した。大舞台でさらに塗り替える偉業達成となるか。

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