今年の重賞でみられる1番人気の弱さと2番人気の異常な強さ

公開日:2023年5月18日 14:00 更新日:2023年5月18日 14:00

 昨年はGⅠでの1番人気馬の連敗が話題になった。フェブラリーS=レッドルゼルの⑥着に始まり、結局、春は宝塚記念=エフフォーリアまで12連敗。その流れを止めたのは天皇賞・秋=イクイノックスで、実に15連敗を記録した。

 今年はすでにフェブラリーSでレモンポップ、桜花賞でリバティアイランドが勝利。通算で〈2 1 2 3〉という数字は決して良くはないが、昨年ほどではない。

 実は今年、非常に良くないのは平地重賞における1番人気の成績。ここまで〈12 8 6 28〉で、連対率・370。GⅠでの成績が足を引っ張った昨年ですら、〈26 25 16 62〉で連対率・395。これを下回っている。

 ちなみに、1番人気の連対率はだいたい5割。成績データが電子化されている86年以降、最も悪かったのが95年で〈25 15 11 56〉、連対率・374だから、今年はここまで記録的な信頼度の低さといえよう。

 悪いものがあれば、いいものがあるのは当然。今年は2番人気の成績が凄い。〈21 11 7 15〉で、連対率・593。勝率・389も異常な高さだ。だいたい2番人気の勝率は2割弱、連対率は3割強が平均値。今年の重賞は“第2の男、女”に注目した方がよさそうだ。

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