ホースマン直撃

【木津の日曜競馬コラム・中山2R】

公開日:2025年3月8日 17:00 更新日:2025年3月10日 09:33

 昨年に開業した千葉厩舎は先週も勝ち星を挙げて、先週終了時点で4勝②着6回。4勝の中には重賞初制覇となった京成杯=ニシノエージェントも含まれており、新進気鋭の調教師として大いに存在感を示しています。まだ18馬房(通常は20馬房)での記録ということも何げに凄いことです。

 躍進…

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3月9日(日)中山競馬場

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木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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