【有馬記念】同じ3歳のダービー馬が③着なら菊花賞馬は⑥着まで
公開日:2024年12月23日 14:00 更新日:2024年12月23日 14:00
3歳牝馬がビッグタイトルを手にした裏で、3歳クラシックホースは勝つことはできなかった。
まずはレースを引っ張ったのがダービー馬ダノンデサイルだった。
好枠1番を生かして先手を主張し、道中は1F13秒3と落とす区間もつくったベテランの横山典らしいうまい逃げ。しっかりためつつ、ラスト5Fからは11秒3にペースアップと早めのスパートで勝負をかけて、レースを大いに盛り上げてみせた。
最後でレガレイラ、シャフリヤールにかわされはしたものの、③着は死守。デビュー以来、初めてハナに立つ競馬をこの大一番でやってみせての結果。負けはしたが、ダービー馬としての存在感は示せたのではないか。
一方、残念な⑥着に終わったのが1番人気に推されていた菊花賞馬のアーバンシックだ。
ゲート入りが最初ということもあったか、スタートで後手に回る誤算。すぐにルメールがリカバリーして押し上げたが、もともと、気難しい面があるタイプ。スローの馬混みで競馬もしづらかったか。直線ははじけるシーンがなかった。
それでもリズムに乗れば菊花賞のような強さが発揮できる馬。「来年は楽しみ」とレース後にルメールも話したように、次シーズンの復権に期待しておきたい。