木津の見解

【函館本紙・木津の土曜函館11R】

公開日:2024年6月21日 17:00 更新日:2024年6月21日 17:00

ラピスラズリSで半馬身差②着(左)

 火曜朝の馬場開場の直前、◎カンティーユの鞍上には嘉藤師の姿が。

「今週いっぱいは函館にいる予定です」

 カンティーユを筆頭に土曜3Rポトマックテソーロ、日曜1Rニシノシャミナードと有力馬がスタンバイ、自ら最終調整にやってきたあたり、勝負気配がプンプン漂う。

 もちろん、…

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6月22日(土)函館競馬場

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木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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