泣いたり笑ったり 記者の取材、印と馬券の物語

【泣いたり笑ったり 記者の取材、印と馬券の物語・朝日杯フューチュリティS】07年①着ゴスホークケン/木津記者

公開日:2023年12月16日 17:00 更新日:2023年12月16日 17:00

勝浦も渾身のガッツポーズ

 読者の中でも楽しんでおられる方もいるであろうPОG(ペーパーオーナーゲーム)。

 自分も美浦トレセンに出入りし始めてから数年間は、記者仲間同士でこぢんまりと開催されてきました(ちなみに、現在はなくなっています……。寂しい限りです)。

“チーム・ゲンダイ”と称して、大谷記者と…

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木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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