木津突撃馬券

【木津の土曜競馬コラム・ターコイズS】

公開日:2023年12月15日 17:00 更新日:2023年12月15日 17:00

紅葉Sを快勝

 競走馬は“走る芸術品”ともいわれ、愛くるしくもありますが、ごく近くで接すると威圧感は半端ではなく、暴れだしたら手がつけられないなどの一面も。加えて、騎乗や普段の世話などで特殊な姿勢を取ることも多く、関係者は多少の無理をしながら仕事に打ち込んでいます。

 ターコイズSに出走する…

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12月16日(土)中山競馬場

木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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