【小倉記念】大暴れだった川田が不在になる今週以降の小倉はどうなる!?

公開日:2023年8月14日 14:00 更新日:2023年8月14日 14:00

エヒトの小倉記念勝ち含めて6勝

「サマー2000シリーズ」第3戦の小倉記念を制したのは川田騎乗のエヒト。鮮やかな抜け出しで昨年の七夕賞以来となる重賞2勝目を挙げた。

 まさに小倉に川田あり――。ナツコク開幕週の主役は間違いなくこの男だった。

 土曜メインの阿蘇Sでは1番人気キングズソードで鮮やかにインから抜け出し。最終レースでも勝利を飾ると、日曜はさらに拍車がかかって2、4Rと勝利。特別1番手のフェニックス賞=シカゴスティングも。これで前日から騎乗機会5連勝を達成していた。

 準メインの博多Sでは⑨着に敗れたが、すぐさま巻き返したのがこの小倉記念だった。

「ゲートが得意じゃない馬で、きょうも出られなかった」とレース後に振り返ったが、それでもリカバリーがお見事。ポジションを取りに動いて道中は絶好位のイン。馬場のいい開幕週でロスのない完璧なポジショニングだった。そうなれば、直線は自然と伸びる。あっさり抜け出して2馬身半差。58キロのハンデでも接戦にならない、全く危なげない勝利となり、川田はこれで開幕週は6勝の固め打ち。まさに大暴れだった。

 ただし、川田は今週、お手馬のプログノーシスが札幌記念に。そして来週は「ワールドオールスタージョッキーズ」への参加など、今後の小倉参戦の予定はなし。開幕週のみということだ。

 となれば、今週から夏の小倉はどの騎手がリーディングを狙っていくのか。

 順当なら2年連続でナツコクのリーディングとなっている松山だが、小倉記念は1番人気マリアエレーナで④着など、開幕週は1勝のみでスタートダッシュならず。逆に西村淳、坂井とイキのいい20代ジョッキーがともに3勝と好スタートを切った。ちなみに、坂井も「ワールドオールスタージョッキーズ」への参加が控えている。

 松山が巻き返すのか、それとも他の若手の台頭があるのか。今後は川田不在で混戦のリーディング争いになりそうな予感がする。

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