ホースマン直撃

【木津の土曜競馬コラム・ステイヤーズS】

公開日:2025年12月5日 14:00 更新日:2025年12月5日 14:00

中山牝馬Sで②着

 早くも師走。今週から舞台は東京から中山へ移って、25年の中央競馬も最後の開催になります。

 伴って、関係者の会話で多く出てくるのは今年の振り返りです。

「ここまで18勝。あと2勝を挙げて何とか区切りの20勝したいですね」

 そうラストスパートへの意気込みを語るのは田島調…

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12月6日(土)中山競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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