【スプリンターズS】秋GⅠ開幕戦は波乱の決着 9番人気ピューロマジック逃げ切り戴冠

公開日:2026年9月28日 14:00 更新日:2026年9月28日 14:00

速さとタフさ、成長力で掴んだ念願のタイトル

 試行錯誤の末にたどり着いたGⅠタイトルといったところか。

 スプリンターズSで鮮やかな逃げ切りを決めたピューロマジックだ。

 2歳時に阪神千二のさざんか賞で前半3F32秒6で飛ばし、②着に逃げ粘ったように、早くから快速ぶりには定評があった馬。3歳時には葵S、北九州記念を逃げ切った。

 翌年にはアイビスサマーダッシュを制し、今年は函館スプリントS、アイビスSDを逃げ切って重賞は5勝。しかし、なかなかGⅠタイトルには手が届かなかった。

 3歳秋のスプリンターズSは前半3F32秒1でハナを切ったが、さすがに速すぎて残り100メートル過ぎからパッタリと脚が鈍った。

 一方、昨年のスプリンターズSはアイビスSDを差し切り勝ちした直後で、脚質転換を試していた頃。最内枠でもあり、意図的に控えたが⑧着止まりだった。

 その後も米国遠征、帰国後のオーシャンS、高松宮記念と2ケタ着順を続けたが、この夏からは折り合いのついた逃げに進化。函館スプリントSは前半3F33秒4、後半34秒0と前、後半の差が少なくなった。

 また、今年のアイビスSDでは逃げて上がり最速の31秒7をマーク。スピード任せで押し切る競馬から、前に行ってラストも伸びるというタイプに変わっていったのだ。これも一時の控える競馬を試した効果だったのだろう。

 また、5歳になって精神面の成長も大きかったようだ。レース後の安田翔師は「パドックでも今までで一番、おとなしかった」。難しいメンタル面をうまくコントロールできるようになったことが、今回の勝利につながった。

 函館スプリントS、アイビスSD、セントウルSとサマースプリントシリーズを3戦して①①②着。さらにGⅠを制覇というタフさも立派だ。

 速さとタフさ、そして成長力を兼ね備えた新スプリント女王が誕生したと言っていい。

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