【凱旋門賞】有力外国馬の関係者コメント ①ダリズ
公開日:2026年10月3日 17:00 更新日:2026年10月3日 17:00
この秋から「日刊ゲンダイ」では海外競馬情報を充実させています。海外のGⅠの中で最も日本の競馬ファンの注目を集めるのが凱旋門賞。届きそうで手が届かないこの大一番に今年はアドマイヤテラ、メイショウタバルが挑みます。
そこで今年は凱旋門賞に出走する海外の有力馬の調教師コメントをたっぷりと掲載。この「日刊ゲンダイ競馬」では、紙面で載せきれなかった部分もノーカットで掲載します。ぜひとも馬券検討にお役立てください。なお、馬名の前の番号は馬番。ゲート番号ではありません。
(取材協力・森航大)
アスコットは体調が万全ではなかった
ネモネ・ルース氏(アガ・カーン・スタッズ) 昨年、彼はシーズンを通じて成長を続け、凱旋門賞の当日に完成形に達したと感じました。遅生まれで大型馬の彼が完全に充実期を迎えたのだから、すぐに種牡馬入りさせる理由はないとチーム全体で考えました。結果として正しい判断だったと思います。
重馬場の二千四百メートル専門の馬と思われがちですが、千八でも数馬身差でGⅠを勝てることを証明しました。アスコットでは体調が万全でない中で③着。卓越した切れ味と汎用性を持つチャンピオンであり、日曜日の本番も好走してくれると信じています。
アガ・カーン・スタッズにおいて、過去に凱旋門賞連覇に挑んだ馬はいません。勝利した馬はすべて翌年に引退していたため、これは私たちにとって新たな挑戦です。レース数日前にこれほどいい状態で臨めることが、フランシス(グラファール師)をはじめとするチーム全体のおかげによる大きな成果です。
牡馬による連覇は50年間達成されておらず非常に困難な偉業ですが、彼にはそれを達成するための資質が全て備わっています。
この後にもいくつかの選択肢を残しています。これがラストランになるとは限りません。日曜日の結果を見た上で、年内のさらなる出走について判断します。走る場合はフランス国外になる予定です。
苦渋の決断で乗り手を変更
F・グラファール師 調教は非常に順調でした。4頭立ての追い切りで4番手を進み、手応え十分にフィニッシュしました。息の乱れもなく、バルザローナ騎手も満足そうでした。フォワ賞の前よりも素軽さが出ており、状態は完璧です。追い切り後の回復も含め順調にきており、ここからは日曜日に向けて日常のルーティンを崩さず維持することに集中します。
彼は自我が強く、支配的な気性を持つ馬です。4歳牡馬を現役で維持する際、我々が立場で優位に立ち続ける必要があります。
以前の騎手に対して馬が優位に立ち始めたため、苦渋の決断として乗り手を経験豊富なジャン=フィリップ・ブレスラーに変更しました。これにより馬は引き締まり、再び調教に集中するようになり、馬体も非常にパワフルになりました。もともとの調教助手であったギヨームもチームのために変更を理解してくれました。なお、ジャン=フィリップは10月1日に定年退職予定でしたが、退職を延期して今回の凱旋門賞に向けた調教を担当してくれています。
ダリズには引き締まったペースとレースが必要です。ペースが速いほど彼の爆発的な加速力が生きてきます。良馬場の二千㍍では圧巻の強さを見せます。昨年、重馬場の凱旋門賞を勝てたのは、単純に彼が飛び抜けて素晴らしい馬だからです。馬場のおかげで勝ったわけではありません。私としては、彼の鋭い決め手が生きる良馬場で走らせたいと考えています。
イスパーン賞やガネー賞で特に強烈な印象を残しました。普段の調教では目立つ動きをしませんが、実戦での加速のパワーには春の時点で非常に驚かされました。体格、切れ味において、間違いなく私がこれまでに管理した中で最高の馬です。





























