【凱旋門賞】有力外国馬の関係者コメント ⑭モルティーズクロス
公開日:2026年10月3日 17:00 更新日:2026年10月3日 17:00
常に前走を上回るパフォーマンスを見せている
W・ハガス調教師 パリ大賞で厳しい展開を克服して勝利した際、彼が初めて本格的な瞬発力を見せてくれました。続くグレートヴォルティジュールSでも、ゴール前約500メートルの地点で非常にスムーズにレースを進め、他を圧倒するスピードを見せることができました。二千四百メートルでレベルの高い実績を持つライバルたちを相手に見せたパフォーマンスだったので、私の中で凱旋門賞こそが彼に最も適したレースだと常に感じていました。
英国人にとってセントレジャーは非常に名誉あるレースですが、距離は二千八百メートル強あります。彼が距離をこなせるスタミナを持っていることは間違いありませんが、凱旋門賞に挑むチャンスを与える価値があると考えました。
彼の素晴らしい点は、今年出走した全てのレースにおいて、前走を上回るパフォーマンスを見せていることです。特に前走のヨークでの走りは、レーティングの観点からもキャリア最高のパフォーマンスだったと思います。愛ダービー③着馬に対して5ポンド(約2・25キロ)の斤量を譲りながら、鮮やかに突き放して勝利しました。
誰もが凱旋門賞で勝ちたいと思っています。勝機を持って出走できることは、私たちにとっても他の陣営にとっても素晴らしいことです。出走させる誰もがこのレースに参加できることを喜んでいます。最後に誰かが勝つのが競馬であり、それが私たちであることを願っています。
馬体は物理的に成長したと思います。普段の朝の調教では特段いい走りをするタイプではないため状態の把握が難しい馬ですが、ここまでの動きには非常に満足しています。10日ほど前には競馬場に連れて行き、追い切りを行いました。無理をさせずに良い動きを見せてくれて、非常に手応えを感じました。
彼は比較的簡単に仕上がるタイプで、過度なハード調教を必要としません。しかし、エネルギーが余りすぎてしまう面があります。そのため、ムダな行動を抑えるために十分な運動量を与えつつ、疲弊させない絶妙なバランスを見つける必要があります。現状、その最適なバランスを見つけられていると考えています。
天候と枠順の2つだけは自分たちでコントロールできません。受け入れるしかありません。彼に関してはどのような馬場状態にも対応できるはずです。もちろん、極端な重馬場や不良馬場はベストのパフォーマンスを発揮できない可能性があるため理想的ではありませんが、今回はそうした馬場になる可能性は低いとみています。
私にとって、父のシーザスターズはこれまで見てきた中で最高の競走馬です。これは軽い気持ちで言っているわけではありません。彼がのちにフランケルの陰に隠れてしまったのは少し不運だったと思います。
シーザスターズは調教師がキャリアの中で勝ちたいと夢見る全てのレースを制した規格外の馬でした。
そして、モルティーズクロスも父と共通する特徴をひとつ持っているかもしれません。それは、決して大きな着差で勝たないということです。シーザスターズも大差をつけて勝つことはありませんでした。
オーナーのジョージ・ウォード氏が、この日を楽しみにしていると言うだけでは表現が足りません。彼はオールド・ゴールド・レーシングシンジケートの会長であり、抽選を通じて100名の会員に全額費用負担でパリへの招待枠を提供しました。現地には多くの友人やゲストが集まる予定です。彼はこの体験を最大限に楽しんでおり、ランチや特別観覧席など手配できる全ての準備を整えています。彼の勢いを止めるものは何もありませんし、それこそがあるべき姿だと思います。





























