ホースマン直撃

【木津の月曜競馬コラム・セントライト記念】

公開日:2024年9月15日 17:00 更新日:2024年9月15日 17:00

調整も完璧(左)

 競走馬の仕上げはトライアル&エラーの繰り返しのように思えます。

 各厩舎、調教パターンをそれぞれの馬に最適化して、体調や脚元の状態は言うまでもなく、季節や馬場状態も加味してメニューを決め、ベストコンディションで送り出すことに心血を注いでいるのは間違いありません。

 先週、…

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9月16日(月)中山競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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