木津突撃馬券

【木津の日曜競馬コラム・フローラS】

公開日:2021年4月24日 17:00 更新日:2021年4月24日 17:00

好内容で未勝利勝ち

 関係者との会話で“なぜ馬に関わる仕事に就いたのか”という話になることがよくあります。

 最近よく耳にするのはゲームが入り口というケース。“ダビスタ”“ウイニングポスト”などは完成度が高いので、当然といえば当然でしょうか。

 とはいえ、やはり一番多いのは自分と同じく、トレセンに入…

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木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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