今年はワン・ツー含めて2勝 ますます広がるサウジ→ドバイの流れとフェブラリーSの地盤沈下

公開日:2021年2月22日 17:00 更新日:2021年2月22日 17:00

 やはりオイルマネーの威力は絶大だ。

 フェブラリーSの前日(20日)夜にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジCデー。日本からはコロナ禍にもかかわらず5頭が遠征し、2勝を挙げた。

 ①着賞金が10億円を超えるサウジCに出走したチュウワウィザードは残念ながら⑨着と大敗してしまったが、アンダーカードでの存在感は増すばかり。

 まず、3歳馬によるダート千八のサンバサウジダービーは、単騎参戦のピンクカメハメハが早め先頭から押し切り。昨夏の新馬勝ちの後は⑬⑨⑤⑥④着だった馬が、初ダートで大変身。しかも凄いのは森厩舎は昨年のフルフラットに続き、連覇を達成したことだ。

 さらにダート千二のリヤドダートスプリントは3頭が参戦してコパノキッキング、マテラスカイのワン・ツー(もう1頭のジャスティンは⑥着)。米国勢の参戦がなかったのが幸いしたとはいえ、快挙には違いない。

 サウジCは米国から参戦した人気の2頭、シャーラタンとニックスゴーが速いペースでレースを引っ張り、そこについてきた昨年の仏ダービー馬ミシュリフが差し切るというスリリングな展開。日本のチュウワウィザードはこの流れに苦しんだが、世界的に移動制限がある中で、多くの一流馬、一流ジョッキーを集め、興行的には今年も大成功を収めている。

 となれば、気になるのがフェブラリーSだ。

 土曜発行の紙面で新谷記者が記した通り、JRA発表の過去3年の公式レーティングの平均は古馬GⅠの中で最も低い。かつてはドバイWCに出走する馬の壮行レース的な趣もあったが、サウジ→ドバイと転戦するのが主流となれば、フェブラリーSに出走する一流馬はますます減少する。

 もともと、スプリンターには長く、中距離馬には芝スタートとも相まって忙しい流れになりやすい舞台だ。97年にGⅠになり、今年でちょうど四半世紀。サウジの台頭で大きな曲がり角に差し掛かったといえよう。

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