地方競馬を席巻する種牡馬サウスヴィグラス 重賞勝ち第1号はこの船橋記念09年スパロービート

公開日:2021年1月13日 10:20 更新日:2021年1月13日 10:20

【もっと知ろうよ 船橋ケイバ】

 JRAにおける不動のリーディングサイアーはディープインパクト。初年度産駒が4歳になった12年に216勝を挙げて初のトップに。以降、その地位を守り続けている。

 では、地方競馬はどうか。

 賞金ベースでみると、JRA馬の交流重賞を勝ちまくった馬にどうしても左右されてしまう。例えば、11年の賞金トップはゴールドアリュール。これはスマートファルコンが帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典を制しているから。勝ち鞍ベースでは6位だった。

 そこで、勝ち鞍から見た不動のトップはというとサウスヴィグラスになる。

 13年に336勝を挙げて初のトップに。以降、320、349、396、411、430勝と18年まで毎年、勝ち鞍を増やし続けた。

 19年は微減とはいえ425勝をマーク。20年も423勝と、圧倒的な存在感を示している。

 サウスヴィグラスは父エンドスウィープで96年生まれ、98年にJRAでデビュー。通算成績は33戦16勝で、地方でも9戦6勝と活躍した。

 02年にはかきつばた記念(名古屋)、北海道スプリントC(札幌)、クラスターC(盛岡)と3戦連続のレコード勝ち。03年のJBCスプリント(大井)を最後に引退した快速馬だった。

 種牡馬入りし、産駒がデビューしたのは07年。父のスピードを受け継いだ馬も多く誕生したが、実は初の重賞Vがここ船橋。09年1月7日のSⅢ船橋記念で、勝ったのはスパロービートである。

 初年度産駒として07年8月に川崎でデビュー。九百メートルを逃げ切った。

 3歳秋からは川崎所属ながら、スプリント戦に力を入れていた船橋に積極的に参戦。秋風スプリント、旋風スプリント、カムイユカラスプリント、東京スポーツ盃と4連勝で挑んだ船橋記念は単勝1.2倍の支持。現在はJRAの騎手となっている戸崎を背に、ここも逃げ切りを決めて父に初の重賞タイトルをプレゼントしている。

 残念ながら09年6月の北海道スプリントC③着から12年の船橋記念まで2年半の休養。その後はかつての速さを取り戻すことはできなかった。引退後は種牡馬に。初年度は2頭の産駒が誕生したが、大活躍までにはいたっていない。

 ただ、船橋記念を制した頃は間違いなく、地方競馬でトップスプリンターの一頭だった。勝ち時計は58秒5。これは05年にこのレースが千メートルになってから、レース史上2位の数字である。

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