【大阪杯】ラッキーライラック 天井知らずの成長力がもたらしたGⅠ3勝目

公開日:2020年4月6日 17:00 更新日:2020年4月6日 17:00

 春の中距離チャンピオン決定戦、GⅠ大阪杯を制したのは牝馬ラッキーライラックだった。

「ガッツポーズが少し早かったですね」

 苦笑いを浮かべながら話したM・デムーロ。裏を返せば着差以上に余裕があったということ。それだけレース運びは完璧だった。

 道中は3番手のイン。ちょうどライバルのダノンキングリーを目標にできるポジションで、なおかつロスのない競馬だから理想的だった。しっかり余力が残っていた分、直線の反応も抜群で、ダノンを残り1F過ぎでとらえると、その後もグイグイ伸びてのフィニッシュとなった。

 ともあれ、うまくレースを組み立てることができたのはもちろんだが、イメージ以上の成長力があるのは間違いない。

 デビュー時は480キロ。もともと馬格があるが、それが昨秋は520キロ台で復帰し、エリザベス女王杯時が518キロ。それまで牝馬のGⅠ勝利時最高馬体重はサクラキャンドル(95年エリザベス女王杯)、ヘヴンリーロマンス(05年天皇賞秋)の510キロだったが、それを更新。さらにこの大阪杯は520キロまで記録を伸ばした。

 思えば昨年の年度代表馬リスグラシューもデビューから40キロ近く成長し、有馬記念時は自身最高馬体重での勝利。名牝と同じように数字ではっきりと馬体のパワーアップを示して結果も出しているということだ。しかも、「以前は馬混みをさばけなかった馬がこじあけることができるようになった」と松永幹師。精神面の成長までも。

 一体、どこまで成長し続けるのか――。

 同期にいる最大のライバルはもちろん、アーモンドアイ。春は安田記念が予定されているだけに顔を揃える場面はなさそうだが、コロナ禍で国内専念も予想される現状。秋にでも再戦の舞台があれば、打倒アーモンドの期待ができるかも。

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