【弥生賞ディープインパクト記念】レース名とともに変わってきた皐月賞最重要TRの現在地

公開日:2020年3月9日 17:00 更新日:2020年3月9日 17:00

 弥生賞といえば本来、皐月賞の最重要トライアルというだけでなく、ダービーに向けての大事なステップレースである。

 古くは93年ウイニングチケット、98年スペシャルウィークが弥生賞を制して、皐月賞は負けたものの、巻き返してダービー馬になった。05年ディープインパクトは3冠馬に。09年ロジユニヴァース、16年マカヒキもダービーを制した。皐月賞TRというより、ダービー前哨戦という趣である。

 ところが……。

 昨年、ホープフルSを制したサートゥルナーリアが、ぶっつけで皐月賞を勝利。この影響があるのか、今年はすでに多くの馬が本番直行を明言している。

 朝日杯フューチュリティS馬サリオス、ホープフルS馬コントレイルは3歳初戦が皐月賞に。

 共同通信杯では1番人気ながら④着だったマイラプソディ、その共同通信杯を制したダーリントンホール、京成杯馬クリスタルブラック、きさらぎ賞馬コルテジアなど、すでにクラシック出走に十分な賞金を獲得した馬は、トライアルをスキップする傾向が強くなってきた。

 となれば、弥生賞の地位も従来の最重要TRから、前哨戦のうちのひとつに変わってくる。

 いや、ここまで弥生賞と書いてきたが、今年からは「弥生賞ディープインパクト記念」。この長いレース名が浸透する頃には、「ディープ記念」と略するのが当たり前になっているかもしれない。

 ここにきて、伝統ある「弥生賞」という名前、その位置づけとも、大きく変わってきたといえそうだ。

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