売り上げ大激減には至らなかった無観客レース 中山記念が足を引っ張るも前年比82・9%

公開日:2020年3月2日 17:00 更新日:2020年3月2日 17:32

 JRAが創立されて以降、初の無観客での開催となった先週。さて、肝心の売り上げの面ではどうだったか。
 昨年の中山記念、阪急杯が開催された2月23、24日と比較すると、土曜の売り上げが3場合計で約178億円。これは昨年の87・4%だった(ただし、第3場は小倉)。

 そして日曜は約262億円で79・9%。落ち込み自体は土曜より大きくなったが、阪急杯が86・4%に対して、中山記念が9頭立てと少頭数だったこともあって63・3%にとどまったことが大きいか。売り上げに占める構成比の大きい重賞の影響が、この数字になった面がある。土日合計は約441億円で昨年(約532億円)の82・9%となった。

 ちなみに、昨年の同時期は競馬場、ウインズでの現金投票の割合が約30%。今年はその30%が全くない中でも、80%以上と一定の売り上げは確保できたというわけだ。

 これはもちろん、ネット投票のおかげ。昨年1年間で即PATの会員数がなんと50万件も増えていたうえに、“現金投票派”もこの異例の事態に動いた。

 開催当日の29日(土)は1日で即PATへの加入者が1万4763人も増加。これは昨年の2984人(同じ開催日の2月23日との比較)の約5倍近い急増だ。

 ここまでJRAはネット投票をCMなどで盛んにアピールしてきた。その企業努力が、緊急事態に生きたということか。

 無観客で逆に諸経費が抑えられた面もあったうえに、売り上げも落ちたとはいえ、一定水準は維持できた。政府の要請を受けて急きょ、2日前の木曜に無観客での開催が決まるドタバタでも、JRAにとってはホッとする数字だったかもしれない。

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