オメガパフュームで東京大賞典を制したM・デムーロ 来年早々は美浦を拠点に

公開日:2019年12月30日 12:00 更新日:2019年12月31日 09:24

 久しぶりの笑顔だ。

 29日(日)に大井競馬場で行われた暮れのダートの頂上決戦、GⅠ東京大賞典は2番人気だったM・デムーロ騎乗のオメガパフュームが勝利。アジュディミツオー、スマートファルコン、ホッコタルマエに続き、史上4頭目の連覇達成となった。

 それにしても、ここまで長かった。

 M・デムーロといえばGⅠに欠かせない顔だったはず。実際、JRAのGⅠは30勝。これは〝レジェンド〟武豊の77勝に次いで2位だ。

 ネオユニヴァースで皐月賞、ダービーの2冠を達成したのが2003年。もう16年も前のこと。いかに日本で長く乗っているかがわかる。

 この時、すでに短期免許期間を使い果たしていたミルコが菊花賞でも騎乗できるよう、同一年にGⅠを2勝した馬がGⅠを使う時に限り、特例で免許が交付された。この時以降、なかなかこういう例はなかったが、今年再び訪れたのが有馬記念のリスグラシュー。宝塚記念、コックスプレートで騎乗したレーンが再び手綱を取ることができたのも、ミルコの功績があったから、ともいえよう。

 15年にJRAに転籍してからも、毎年のように勝ち鞍を積み上げてきた。

 特筆はやはり大舞台での強さ。15年からはGⅠを4、4、6、4勝。しかし、今年は春にNHKマイルC=アドマイヤマーズ、オークス=ラヴズオンリーユーで勝利したものの、秋はサッパリ。そのラヴズオンリーユーで挑んだエ女王杯③着以外は目立たず、そもそも騎乗馬がいないこともしばしばだった。

 年間勝ち鞍は91。もちろん、これは立派な数字だが、ミルコとすればJRA転籍後、最低の数字。特に大好きなはずの夏競馬で17勝しか挙げられず、こうなるとジョッキーは循環が悪くなる。お手馬が離れたり、いい馬がなかなか回ってこなかったり。落馬負傷後の武豊にもそういう時期があった。こればかりはジョッキーである以上、致し方ないことだ。

 オメガパフュームも手綱を離れた一頭。今年5月の平安S③着のあと、帝王賞ではレーンに乗り替わって勝利。JBCクラシックでは戻ったものの、ゴールを過ぎて勝利を確信していたが、痛恨の鼻差負け。チャンピオンズCでは母国イタリアの大先輩であるデットーリに手綱を譲った(⑥着)。

 だが、今回、再び巡ってきた大チャンス。1番人気はルメールのゴールドドリーム。馬、鞍上ともに安定感がある。

 しかし、この舞台での実績は昨年の東京大賞典、今年の帝王賞を勝っているオメガの方が上。ここは負けられない戦いだった。

 実際、中団でうまく相手の脚を見る形での競馬。残り200㍍あたりでゴールドドリームをかわして先頭に。最後はミルコが渾身の左ムチを何発も打って、そのままゴールインを果たした。直後にはおなじみの飛行機ポーズも久々に披露。「いいエンディングになったね」と満面の笑みを浮かべた。

 そこで来年から美浦を拠点に活動するプランも明かした。「1、2月はいっぱい乗せてくれると言うので美浦へ。3月以降はまだ分からない」とのこと。今回の勝利と拠点を移す(所属は栗東のまま)ことで心機一転をはかる構えだ。

 すでに昨秋から関東での騎乗を大幅に増やしており、昨年の自身の勝ち鞍最多は中山。〈29.18.14.66〉、連対率・370の数字は目立つ。

 また、最多の9勝を挙げた堀厩舎は関東所属。中山金杯ではブレステイキングとのコンビで参戦する予定だ。

 確かに波はあるが、勢いに乗ったら止まらなくなるのもミルコの特徴。果たして、どんな2020年になるのか。注目が必要だ。

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