データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

レシステンシアの心臓、体力には驚くばかり

公開日:2019年12月10日 17:00 更新日:2019年12月10日 17:00

 外から問答無用に差し切るディープインパクトはもちろん強い。

 だが、レーススタイルで最も他を圧倒するのは、逃げて最速の上がりを繰り出すことだろう。しかも、道中はかなりのハイラップで。

 そう、逃げて上がり最速なら絶対に負けることはない。かといって、そんな芸当はなかなかできるものではない。

 過去にGⅠでそのような例は1回だけ。調べて意外だったのは、07年に朝日杯フューチュリティSを逃げ切ったゴスホークケンがそう。ただ、上がり最速のイメージはなかった。2例目が日曜の阪神ジュベナイルF(写真)を逃げ切ったレシステンシアだ。

 前半3、5Fを33秒7―57秒5で飛ばして、なおかつ上がり最速の35秒2をマーク。もちろん、脚をためれば33秒台、もしくは32秒台を使える馬は数いたはずだが、そういう展開に持ち込ませず圧倒したのには舌を巻く。

 前走のファンタジーSでも絶対的なスピードは見せていた。2番手から進めて、今回と似た3F33秒7、5F57秒3を残り300メートルくらいで先頭に立ち、そのまま押し切ったからだ。

 とはいえ、過去の例や競馬の常識(?)からすれば、同じことを阪神マイルでやれば失速すると考えるのが当然。なのにGⅠの今回、突き放して5馬身差だ。どういう心臓、体力をしているのだろう。同じく2戦2勝だったリアアメリア、ウーマンズハートが遠くかすんでしまった。

 他で収穫は関西に遠征しても馬体減なく、前バテの展開ながら②着に頑張ったマルターズディオサ。◎ウーマンズハートは好位につけた分、これまでと競馬スタイルが違うので判断が難しいが、あの2戦で終わる馬ではないはず。

 問題は後ろから差を詰めただけに終わった⑥着リアアメリアだ。スローの瞬発力勝負しかしていなかったからか、前半から流れに乗れていない感じ。ま、まだまだこれからの馬ということか。

 このレースで少し不思議だったのは、かなりのハイペースなのに一団で流れたこと。どうであれ勝ち馬は変わらなかっただろう。ただ、全体的にもう少し後ろにいたら、②着以下は実際とは異なっていたかも。

 中山のカペラSでは、コパノキッキングの藤田菜七子がついにJRA重賞勝ち。「あ、ついに勝ったか」という菜七子コパノとは異なり、④着レッドアネラの頑張りには驚いた。

 ゴールドクイーンの逃げは前半3F32秒9。この馬のマイペースとはいえ、かなり速い。それに楽々とついていき、それどころか1番人気馬を潰してしまった。

 最後にフワッとしたところを後ろから差されて④着に終わったものの、まだ3勝クラスを勝ったばかり。次走が楽しみだ。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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