【チャンピオンズC】史上初の無敗で頂点に立った3歳馬クリソベリル 2020年はどうする? 春の国内に少ない魅力的な番組とたったひとつの弱点

公開日:2019年12月2日 17:00 更新日:2019年12月2日 17:00

 事もなげに頂点に君臨した。ダートの大一番、GⅠチャンピオンズCを制した3歳馬クリソベリルだ。

 デビューから5戦5勝で②着馬につけた着差は計26馬身。強烈な戦績を引っ提げての挑戦だったが、いかんせん古馬の一流どころとは初対戦。単勝2番人気のオッズが示すように、高い壁に阻まれる可能性を感じたファンもいたということだろう。

 実際に、今回はクリソ自身を含めて3~7歳で交流ダートGⅠ勝ち馬が7頭。ジャパンCと比べても猛者揃いで、ダートの頂上決戦の雰囲気だった。

 そこで3番手インの正攻法で運び、ゴール前はJRAのGⅠ勝ちもあるインティ、ゴールドドリームの間をグイッと割って出てきた。

 勝ちタイムの千八1分48秒5は、中京開催となった前4年が1分50秒~51秒台で推移していたことを思えば、圧倒的に速いもの。

「成長過程の中でここまで手が届くのですから、圧倒的なポテンシャルがある」と鞍上・川田が話すとおり、完全な世代交代を告げると同時に、長期政権も予感させた勝利といっていいだろう。

 となれば、今後、どんなローテを歩むか気になるところ。関係者の話をまとめると、この後の放牧は決定的。よって、年末の東京大賞典出走は消滅した。年明けのダート重賞は川崎記念か、フェブラリーSだが、舞台設定を考えると魅力的なコンテンツではなく、自然と海外挑戦に目が向くことになる。

 検疫のハードルは高いが①着賞金1000万ドルのサウジカップ(2月29日・キングアブデュラアジズ競馬場)、日本でお馴染みとなった3月28日のドバイワールドC(メイダン競馬場)が有力。ただし、世界に羽ばたくにはいずれにせよ、場所柄、暑さがつきまとう。

 7月のジャパンダートダービー、9月の日テレ盃は夏負け気味だった同馬にとり、ひとつクリアすべき課題が浮上することになる。

 とはいえ、キャリアを重ねるたびに強さを増す同馬は兄クリソライト、姉マリアライトの奥手血統だ。伸びシロは十分。4歳シーズンにはその弱点は克服できるかもしれない。

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