ユーキャンスマイルが得意の左回りでビッグタイトル獲得を目指す。

　これまで重賞で２勝をマーク。今年のダイヤモンドＳ、新潟記念とともに左回りだ。前走の天皇賞・秋④着も内容は十分にあった。

　道中はじっくりと後方待機策をとった。直線で外に持ち出すと、岩田康のアクションに応えてグイグイと伸びた。逃げ、先行勢で決まった展開の中、②着ダノンプレミアムに首、首差にまで迫っている。

　後ろから運んだとはいえ、上がり３Ｆ33秒７はメンバー最速。勝ち馬アーモンドアイより０秒１速い。

　友道師は「今は右回りでも走っているけど、左回りはそれ以上。４角でのコーナリング、それからの立ち上がり、加速と違います」と話す。

　前走は新潟記念から放牧を挟んで、２カ月近くあいたローテーション。その分、上積みも見込んでいい。

　１週前追い切りはＣウッドの３頭併せ。遅れたものの、大きく追走していたから全く心配いらない。タイムは７Ｆ95秒８―37秒０、１Ｆ12秒６の速さだ。

「併せ馬で気合を乗せました。前走時は１週前の時点で“重たいかな”だったので、２週続けてジョッキーが騎乗。それであの内容ですからね。ええ、今回の方が上向いてます」

　距離は前走の二千から二千四百へ。二千でも結果は出しているが、ダイヤモンドＳでの２馬身半差の完勝劇が示すように長い方がいいタイプ。大きな歓迎材料である。

　これまでＧⅠには３回参戦している。昨年の菊花賞が③着、今年の春秋の天皇賞が⑤④着と、いずれも掲示板まで。

　ベスト条件の今回、いよいよ戴冠の時が来た。