【マイルCS】インディチャンプを冷静な騎乗で勝利に導く 池添のGⅠ力と代打力

公開日:2019年11月18日 17:00 更新日:2019年11月18日 17:00

 秋のマイル王決定戦、マイルCSを制したのは3番人気インディチャンプだった。

 終わってみれば②着以下に1馬身半差。完勝といっていい内容だった。これで春の安田記念に続いての勝利で、15年のモーリス以来、史上7頭目の同一年“安田記念&マイルCS制覇”を達成したことに。

 その快挙は鞍上・池添の冷静、沈着で完璧な騎乗があってこそだろう。

 福永が2週前に騎乗停止処分を受け、“代打”に指名されたのが池添。全くのテン乗りでもコントロールはお見事だった。

 時にゲートが悪いこともあったインディだったが、スムーズにスタートを切って道中は好位に。しかも、1番人気ダノンプレミアムを左斜め前に見るポジションはライバルの動きを注視するのにも絶好だった。

 直線でも「一頭になるとソラを使うと聞いていたので」とレース後に池添が話したように、特徴を頭に置いて、ためにためて残り1Fからエンジン全開。インディの脚力を10割引き出したのだから、満点騎乗だろう。

 それにしても池添の勝負強さ、“代打力”には驚く。

 振り返れば初GⅠ勝ちは02年桜花賞のアローキャリー。当時もテン乗りなら、このマイルCSでも11年エイシンアポロンが初騎乗での制覇。さらに近年でも一昨年の桜花賞=レーヌミノルもそうで、乗り難しい馬でも折り合って、抜け出すタイミングも完璧な騎乗は手腕があればこそだ。

 今年はデビューからずっと手綱を取り続けて有馬記念も制したブラストワンピースで、大阪杯⑥着、目黒記念⑧着と結果を出せず乗り替わりに。オルフェーヴルの時がそうだったように、お手馬で凱旋門賞出走とはならなかった。

 それでも「ブラストと同じオーナー(シルクレーシング)で勝てて、少しは恩返しをできたのかな」と謙虚に話した池添は、これでJRAのGⅠは25勝目に。現役6位タイで、まさに復活の契機になるか。

“カタカナ”のジョッキーが持てはやされる昨今だが、池添のここ一番での勝負強さも凄い。その勝負強さをもっとGⅠの大舞台で見たいものである。

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