【凱旋門賞】道悪不得手?ヴァルトガイストが大記録をはばむ

公開日:2019年10月7日 17:00 更新日:2019年10月7日 17:00

武豊が日本馬3頭をまとめてかわす皮肉

 どんな馬であっても、3年間もトップに君臨し続けるというのは難しいということか。

 シャンティイ開催の17年、新装パリロンシャンで行われた18年ともに完璧な競馬で連覇を果たしていたエネイブル。3連覇を目指した今年は②着に終わった。

 史上初の快挙をはばんだのは地元フランスの伏兵ヴァルトガイスト。昨年は2馬身近くエネイブルから離されていたが、今年は並んだら強い大本命馬に体を併せず、外から一気にかわしさって、ビッグタイトルを手にした。

 ガリレオ産駒のフランス馬でありながら、「道悪が苦手」というのがこの馬の一般的な評価。パリロンシャンは前日の雨の影響でかなり芝が重くなり、馬場の発表は10段階でいい方から数えて7番目。逆に言えば4番目に悪い状態だった。それが大一番で前評判をくつがえしたのだから、エネイブルが敗れたのと同じくらい、“波乱の結果”といえるだろう。

 さて、3頭出走の日本馬は“やはり”道悪に苦しんだ。

 スタートが良く、日本とは違って3番手につけたフィエールマンは大差の最下位⑫着。直線を迎える前にルメールの手が動き、早々と手応えをなくしていたのは、やはりディープインパクトの血か。軽い日本の芝では圧倒的に強くても、本質的に欧州の重い馬場が合わないのは十分に予想されたことだった。

 ブラストワンピースは中団につけていたが、特に見せ場のない競馬。⑪着に終わった。

 最も着順が良かったのはキセキで⑦着。こちらはスタートが良くなかったこともあり、日本の近走とは違うスタイルで後方から脚を伸ばす競馬。3頭の中では最も道悪が得意とあって大バテはなかったが、国内のような強さは最後まで見られずじまい。

 現地では最も評価が低かった武豊騎乗のソフトライト(JRAのオッズでは10番人気)が直線で意外なほど脚を伸ばし、⑥着でフィニッシュ。日本馬をまとめてかわしていったのは、何とも皮肉な結果といえよう。

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