【東京盃】菜七子コパノキッキングで重賞初V 〝次〟は浦和かそれとも東京か

公開日:2019年10月3日 17:00 更新日:2019年10月3日 17:00

 ようやく、この時が訪れた。

 2日(水)に大井競馬場で行われた交流GⅡ東京盃。単勝1・5倍の圧倒的支持を受けた藤田菜七子騎乗のコパノキッキングが逃げ切り勝ち。JRAの女性騎手として、初の重賞勝ちを収めた。

 舞台は整っていた。今回は前走のクラスターCで先着を許した2頭に加え、4月の東京スプリントで敗れた地元のキタサンミカヅキがいないメンバー構成。さらにオーナーのDrコパ氏から、レース当日に競馬場来場者に2000個の「幸せを呼ぶ金色の子犬」がプレゼントされることが発表されており、菜七子にとってここで負けるわけにはいかなかった。

 内め2番枠から積極的に先手を主張。オープン入りしてからは初の逃げる競馬で後続をシャットアウト。4馬身差の圧勝に大井競馬場からは大歓声が上がった。

 となれば、ファンが期待するのは“次”。さらに大きな舞台だ。

 オーナーによれば、コパノキッキングの次走は11月4日(月・祝)に浦和で行われるJBCスプリントが有力。今回、逃げの手に出たことによって、小回りコースでも乗りやすくなったに違いない。

 また、その前、2日(土)に東京のGⅡ京王杯2歳Sでグレイトホーンに騎乗予定。こちらは先月21日に中山で芝マイルの未勝利を1分34秒1の好タイム勝ちを演じたコンビ。師匠である根本厩舎の馬である。

 果たして、菜七子の重賞2勝目はどこになるのか。初勝利まで時間はかかったが、次は意外に早いかもしれない。

藤田騎手 大井の直線がこんなに長いと感じたのは初めてでした。すごくホッとした気持ち。オーナー、調教師の先生、厩務員の方々、そしてファンの皆さん、たくさんの人に感謝したいです。どう乗るかは最後の最後まで悩みましたが、返し馬に乗った時に馬の状態がすごくいいのが伝わって、これならゲートも出てくれるはずだと思いました。この時点で出たら行こうと。しっかり出てくれたし、いいリズムで競馬ができました。逃げなきゃダメ、追い込まなきゃダメという馬ではなくて、どこからでも競馬ができる。操縦性も高いので、ワンターンでなくてもこなせると思います。

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