木津のジョッキー直撃!

【木津の日曜競馬コラム・ローズS】

公開日:2019年9月14日 17:00 更新日:2019年9月14日 17:00

 夏の新潟ラストを飾る新潟記念を制したのは岩田康とユーキャンスマイルのコンビ。馬場の真ん中を力強く伸びて、迫るジナンボーに競り勝った走りは、秋の活躍を予感させるのに十分なものだった。

「春の天皇賞はプラス8キロでポチャッとしてた。今回はプラス4キロでも全然、違う体つき。つくべ…

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木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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