【ワールドオールスタージョッキーズ】史上初3人の女性騎手が参戦

公開日:2019年8月22日 17:00 更新日:2019年8月22日 17:00

若さと勢い 藤田菜七子 ミシェル

 24日(土)、25日(日)に札幌競馬場で開催される「ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」。今年はとにかく見どころ満載だ。

 リーディングを争う川田、ルメールの直接対決や、“大井の帝王”といわれる62歳の的場文男の参戦もそうだが、今年は何といっても女性騎手3人の激闘に注目が集まる。

 日本はもちろん、藤田菜七子(22)。昨年8月には35勝目を挙げてJRA女性騎手の通算勝利記録を更新。今年は先週までに26勝をマークし、昨年の勝利数にあと「1」と迫っているほか、GⅠ騎乗、スウェーデンでのウィメンジョッキーズWC優勝、シャーガーC出場など、話題が豊富。

 他にも新潟直線千メートルで騎乗機会3連勝中、その新潟では今年11勝(春開催を含む)でトップと、競馬場のリーディングも狙える勢い。北海道は初参戦、特別戦とあって減量が利かないという面はあるが、第2戦のマイハートビートは近3走が②②③着ですべて0秒1以内という、“トップ・オブA評価”の馬。これできっちり勝てば、上位進出も十分にある。

経験豊富 オールプレス

 その菜七子が「憧れている」と話すのがニュージーランドのリサ・オールプレス(44)。10年にはGⅠ制覇を達成し、11/12、15/16、18/19年にはリーディングを獲得した腕があり、02、15、16年に単騎免許で騎乗。日本の競馬もよく知っている。

 16年は菜七子がデビューした年。久々の“師弟対決”はリサが貫禄を見せるか、それとも菜七子が大きく成長した姿を見せるのか。

 その2人に割って入るのがミカエル・ミシェル(24)。ご覧の美貌もさることながら、成績の伸び方も菜七子と非常に似ている。

 17年3月からフランスでは女性騎手2キロ減の規定ができた(18年3月からは1・5キロ減に変更)。この特典を武器に頭角を現して、18年にはカーニュ・シュル・メール競馬場で女性としては史上初となるリーディングを獲得したほど。最終的に72勝を挙げ、フランス女性騎手の年間勝利数を大幅に更新した。

 15年のWASJ第4戦はウインフェニックスに騎乗した英国の女性騎手ヘイリー・ターナーが勝利。

 実はその時に引退宣言をしていたが、翌年にシャーガーC限定で復帰を果たすと、17年には前記の通り、減量規定ができたフランスで復帰し、さらには本国でも騎乗。シャーガーCでは昨年、今年とシルバーサドル賞(ポイント1位)を獲得した例もある。

 3人のいずれかがターナー以来の勝利となるのか。また、優勝争いに加わってくるのはいるのか――。週末の札幌競馬はいつも以上に面白い。

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