データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

新潟では開幕土曜に2つの好記録

公開日:2019年7月30日 17:00 更新日:2019年7月30日 17:00

 新潟、小倉、札幌に舞台を移して夏競馬第2ラウンドがスタート。今さら書くことでもないが、やはり新潟外回りは直線が長い。福島の次だけに余計にそう感じる。

 もうひとつ、新潟を強く感じるのは直線千メートルの競馬。アイビスサマーダッシュはライオンボスが3連勝を達成し、新たな“千直マイスター”となった。レース直後、勝ち時計が55秒1と知って、頭の中が“?”となったが、その理由に関しては月曜発行の紙面で詳報している。

 簡単に述べると、強風とペースの“遅さ”が要因。ライオンボスに競り掛ける馬がおらず、前半3Fは32秒6。数字だけを見ると決して遅くはないとはいえ、ジョッキーの感覚だと「ペースが落ち着いた」とのこと。ただ、このペースで行ってラスト1F11秒8は3連勝の中で最も遅い。3キロ増の56キロでパフォーマンスが落ちたのだろうか。

 開幕週ということを差し引いてもハイパフォーマンスだったのが、土曜メインの佐渡S(写真)。勝ったアクートは二千メートル1分57秒3の好時計だった。

 このレースで特筆すべきは後半5Fの速さ。11秒9―11秒7―10秒9―11秒0―11秒7で「57秒2」だった。

 過去の新潟外回り二千の記録を調べると、勝ち時計が1分57秒台、後半5F57秒台というのは1鞍だけ。12年にトランスワープが勝った新潟記念(時計は1分57秒6、後半5F57秒2)である。

 勝ったアクートは残り5Fの時点で確実に先頭から1秒以上後ろ。56秒台前半で、上がりは32秒9だから、決め脚とともに持続力も示している。

 昨秋から3勝クラスで③②③②②着となかなか勝ち切れなかった。それがこの内容。晩成ステイゴールド産駒が本格化したか。こういうタイプはオープンでもソコソコやれるはず。次走を楽しみにしたい。

 土曜は3歳未勝利でも好記録が出た。4Rの芝千二でリュウグウヒメがマークした1分8秒4である。

 同時開催の小倉では1分8秒台どころか、7秒台も当たり前のように出る。これは芝の状態よりもコース形態の違いが大きい。

 小倉は3コーナーまで距離があり、しかも下り坂。ラップが速くなりやすく、3F目の10秒台も珍しくない。一方、新潟は平坦で3コーナーまでの距離がさほどなく、3F目10秒台は11年を最後に記録されていない。だから、自然と全体時計も速くならない。

 前置きは長くなったが、前記リュウグウヒメの時計は新潟の未勝利で史上2位。持ち時計を一気に1秒4も縮めたように、軽い芝が合っているのかも。

 もちろん、藤田菜七子騎乗で51キロがよかったこともあるだろう。体のない馬で次走が斤量増なら気になるものの、まだ力をつけている段階。先々も注目したい。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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