【アイビスSD】ライオンボス3連勝も勝ち時計55秒1の「怪」

公開日:2019年7月29日 17:00 更新日:2019年7月29日 17:00

 直線千メートルの名物重賞、アイビスサマーダッシュを制したのはライオンボス。邁進特別→韋駄天Sに続く千直3連勝で初タイトルを掴んだ。

 主戦の鮫島駿が前日の小倉で落馬負傷。代打に指名された田辺が好スタートを決めると、セオリー通りに外ラチ沿いへと導いた。

 最後は内から脚を伸ばしてきたカッパツハッチに4分の3馬身差競り勝って、初挑戦での重賞Vを決めた。

 ただ、意外だったのが勝ちタイム。55秒1は良馬場で行われた同レースでは史上2番目の遅さである。

 過去で最も遅かった06年サチノスイーティー=55秒7の時は直前から大雨が降って、“良”の発表以上に馬場が悪かったもの。これを除けば、例年よりも1秒ほどかかったことになる。

 そもそも、土曜に行われた閃光特別=1勝クラが54秒6だから、タイム的には平凡と言わざるを得ない。きのうは風が強かった影響もあるが、最大の要因として考えられるのはペースの遅さだ。

「ジョッキーがペースを落としてうまく乗ってくれました」

 和田郎師の言葉通り、早めに外枠勢を抑え込んだことで前半3F通過は32秒6。この時点で前走の韋駄天Sと比べると0秒7遅い。

 その前走で先行争いを演じたカッパツハッチが不利な内枠3番だったこともあって、競りかけるまでには至らず。

 しかも、早めに内から並びかけるシーンもあったレジーナフォルテが落鉄の影響で失速。千直らしからぬ楽な逃げに持ち込んだことが、55秒台の決着につながったということ。

 今回は記録的に低調だったとはいえ、本来は53秒9の持ち時計があり、何よりこの舞台は3戦負け知らずに。新たな千直の申し子が誕生したのは間違いない。

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