【アイビスサマーダッシュ】ライオンボス 早くて強い
公開日:2019年7月23日 17:00 更新日:2019年7月23日 17:00
今春の新潟で千直の新星が誕生した。ライオンボスだ。
昨年の3歳時に千ダートで未勝利、五百万を逃げ切り。4歳の今年2戦は千二芝の知立特別、千二ダートの一千万平場ともに最下位⑯着。初めて千直を使った邁進特別は単勝オッズ98・1倍のブービー人気だった。
ところが――。
3枠5番から好発を決めて、一気に外ラチまで持ち出してハナへ。そのまま脚色は全く衰えず、②着に5馬身差をつけてフィニッシュ。③着はさらに2馬身離れていた。
続いて、オープンの韋駄天Sに参戦。
格上挑戦でも2.0倍の1番人気。8枠15番からスタートこそもうひとつも、押して先手を奪った。今度もやはり追われて力強く伸びた。
人気に応えて、②着に4分の3馬身差でゴール。勝ちタイムの53秒9は、02年にカルストンライトオがアイビスSDで作ったレコードに0秒2差と迫るものだから驚く。
和田郎師は「2戦ともいいスピードを見せてくれましたね。控えないでビシッと行く競馬が合ってるんでしょう。その前の2戦は馬なりでソロッと行く形。結果的には消極的だったかな。ええ、覚醒しました」と話す。
その後はここを目標に放牧でリフレッシュ。7月4日に帰厩し、順調に乗り込まれている。
先週水曜は鮫島駿が美浦に駆け付けて1週前追い切り。ポリトラック5F69秒1―38秒7、1F12秒2で並んでゴールを駆け抜けた。
「併せ馬でしっかりとやりました。ジョッキーもいい感触を伝えてくれましたよ。上がりの息遣いも悪くなかったし、この時点で大体、いい感じになってます」
3連勝で一気の重賞取りへ。期待は膨らむばかりだ。