データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

中京は良がゼロで函館は不良がゼロ

公開日:2019年7月23日 17:00 更新日:2019年7月23日 17:32

 競馬はどうしても天候の影響を大きく受ける。先週で終了した福島開催は芝54鞍中、良馬場は18鞍と3分の1。だが、これはまだいい方で、中京では52鞍中、稍重が26、重が22で、不良が4鞍。何と良がゼロという結果になった。

 意外なのは函館で84鞍中、良が60鞍も。重が1回4日目1Rのみで、不良がゼロという、近年では珍しい天候に恵まれた開催だった。

 まずはその函館。世代最初の重賞、函館2歳Sは最内枠からビアンフェが逃げ切り。出遅れた◎レッドヴェイパーは⑤着に敗れた。

 勝ち時計は千二1分9秒2のタイレコード。特に前半3F33秒6での逃げ切りは価値が高い。

 というのも、函館2歳Sを33秒台で逃げ切ったのは史上初。今年は例年より馬場がいいとはいっても、洋芝の最終週でこの速さは特筆もの。実際、33秒6は最終Rの潮騒特別(2勝クラス)を逃げ切ったアスタールビーと同じである。

 かなりスピードの勝ったタイプで、キズナ産駒でもスプリンターか。この先、距離が延びると課題も出てきそうなイメージはあるものの、姉ブランボヌールと同様に、来年以降のサマースプリントシリーズで活躍が見込めそうだ。

 一方、レッドは流れに乗れないまま⑤着がいっぱいだった。だが、新馬戦の内容から脚力、スピードは確か。410キロの体がひと回り大きくなればと思う。

 中京記念は3歳馬のワン・ツー。グルーヴィットの勝ち時計は1分33秒6で、2勝クラスの9R長久手特別より1秒1速いから、ま、標準レベルといったところか。

 惜しかったのは◎ミエノサクシード。今年の中京芝は最終週でも外差しが利かず、この中京記念も①~⑦着の馬番は5、6、7、15、1、4、2だから、ただ一頭の外枠好走馬。川島が控えて早めに内に入れて直線を迎えたが、残り200メートルまで前が壁に。なかなか追えなかった。スムーズにあいていたらと思うと悔しいところもある。

 ただ、同じ中京のマイル戦では土曜12Rを逃げ切ったアンドラステが衝撃的だった。中京記念よりワンランク悪い重馬場で1分33秒4。2F目以降をすべて11秒台でまとめ、後続は2、7馬身と離したからだ。

 これで2戦2勝。まだ良馬場の競馬は未経験だが、ひょっとしたらオルフェーヴルから大物が出たか。

 最後に福島。日曜10R横手特別は、1番人気ヒルノサルバドールとメンターモードが後ろを引き離す展開に。5Fは60秒4のハイペースで、上がりは39秒1も要す消耗戦だった。

 注目は5番手からそのまま⑤着のシゲノブだ。伸びずバテずではあったが、ペースを考えると仕方がない。今回は昇級初戦で、4歳馬でもまだ12戦目。次は馬券圏内か。

武田昌已

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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