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【新居の日曜競馬コラム・函館記念】

公開日:2019年7月13日 17:00 更新日:2019年7月13日 17:00

 機は熟した――。5歳馬レッドローゼス◎。

 3歳春から好タイム決着のプリンシパルS②着と高い素質の片鱗を見せてきた。陣営や鞍上の蛯名は「重賞を勝てる馬」と信じて、種をまき、芽を摘むことなく、しっかり成長を待った。

 だが、3歳9月の自己条件復帰からオープン入りまで、意外にも12戦も費やした。体質的な弱さを抱え、食べたモノが身になりにくく、レース後の回復も時間を要してしまう。成長曲線が当初、見込んでいたよりも緩やかなものだったためだ。

 ようやく解消してきたのが5歳になってから。

 初富士S①着→大阪城S④着→福島民報杯①着と馬体は480キロ台後半以上で安定。数字的にも昨秋から10キロほど増えたが、見た目に幅が出て、明らかにボリュームアップ。待望の本格化を迎えて、満を持しての重賞初挑戦となった。

 函館は未経験も札幌で②①着と高い洋芝適性。いや、むしろここが勝負の気配すらある。

「いろんな競馬場を走ってきたが、中山より一瞬の脚を生かせる、唯一、向きそうで一番走れる場所。平坦の函館なら間違いなく、最後まで我慢できる」とは蛯名。33年目の大ベテランならではの好感触を掴んでいる。

 最近は外国人ジョッキーや若手の台頭、そして自身や周囲の環境が変わり、騎乗数は減った。しかし、「技術は錆びない」と本人。大事に育てた実をきっちり収穫する時がきた。

 相手本線にはこちらも31年目の田中勝が騎乗するマイスタイル。巴賞⑨着は勝負どころで前が詰まってしまい、自身も悔やむ結果に。

「参ったよ。競馬だから仕方ない。だが、馬はグワッと迫力が出て良くなっていた。前回、使ったことでピリピリしていた馬が、うまくガス抜きできている。今回は(ハナに)行くと思うよ」と4年ぶりの重賞制覇に向けて虎視眈々だった。

 馬券はベテラン2人を中心とした3連単でいく。

新居哲

新居哲

元ラガーマンの体力自慢。東の不沈艦とも言われ、怒涛の突破力を見せる男。今年からグリーンチャンネルの「トラックマンTV」にも出演している。馬を見る目にたけ、少しでも気になることがあればすぐに関係者に直撃! 国枝、木村厩舎に強い。

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