大阪本紙・弘中 こだわり◎

【大阪本紙・弘中の宝塚記念】

公開日:2019年6月21日 17:00 更新日:2019年6月21日 17:00

 キセキのグランプリ奪取だ。

 極悪馬場での菊花賞制覇。そのダメージから昨年の秋にようやく抜け出せた。春のようなテンションの高まりがなく、天皇賞からGⅠ3連戦を③②⑤着にまとめている。

 中でも強調すべきはジャパンC。主役にはなれなかったものの、大レコードを演出するハイラップの逃げでスタンドを騒然とさせた。

 今シーズンの初戦は大阪杯。ぶっつけ本番のレースは逃げるエポカドーロの2番手から。昨秋のような早めスパートもかなわず、直線はやや伸びあぐねた。

 直後をマークしたアルアインに抜け出され、さらに内からワグネリアンも急接近。並の馬なら馬群に沈むパターンだったが、最後は盛り返すド根性で②着を死守する。

 またもや勝てなかった。とはいえ、素質の高さ、底力を見せつけた内容だった。

 前走後は放牧を挟んでの立ち上げ。その調整過程は今回の方がウンといい。

 坂路からの始動はいつものパターン。だが、前走時は帰厩から13日後だったCウッド追いを、今回は8日後から取り入れて、5F67秒4―12秒3を計時した。最終追いを含めて5本消化は大阪杯の3本を上回る。

 もちろん、動きも冴えわたる。1週前は6F84秒8―37秒5、1F11秒7。後半重視のラップでびっしり追うと、さらに16日には坂路で4F53秒3。ラスト2F12秒3―12秒3で駆け上がった。

 最終追いも文句なし。

 キセキらしいストライドの大きな迫力ある走りで1F11秒8。まるっきりの馬なりでマークだからしびれる動きだ。

 前走時より一歩も二歩も踏み込んだ仕上げ。久々のGⅠ勝ちへ準備は完全に整った。

弘中勝

弘中勝

2014年の毎日王冠では55万5600円の読者プレゼントに成功。専門紙出身の幅広い人脈と軽いフットワークで本命戦から大穴決着まで、どんなレースでもどんとこい。魂のこもった予想を見せる関西の本紙担当。

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